常に新しい農産物に挑戦。今期はいちご酢を開発(斉藤由美子さん/東京都)

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東京都調布市にある斉藤農園。名前を聞くと農業のイメージではない土地名ですが、意外にも多くの田畑が広がり、斉藤さんも複数の畑で多品目の栽培をしています。普段スーパーには並ばない野菜たちに、斉藤さんのこだわりが見られました。

こだわりは、低農薬栽培と、面白さ

なるべく農薬を使わないように栽培しています。そのため、虫がついて葉っぱがレースのようになることもありますが、見た目よりも健康に良いことにこだわってつくっています。またお客さんに、なんだろうこの野菜?と興味を持って魅力的に思ってもらえるような野菜を選んで育てています。

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判断基準は、自分が挑戦したいか

新しい品種を試してみるときは、自分が作ってみたいかどうかで判断しています。最近はイタリア野菜が多くて、ちょっとかわいい心引かれてしまう野菜に挑戦しています。見た目と食べたときのギャップがあったり、そういうのが面白いなと思ってやっています。

また、色んな種類を並べることでお客様に喜んでもらいたいので、少量生産にはなりますが多品目栽培に取り組んでいます。お店のサラダや家庭の食卓にのっていたら可愛くていいなとイメージしたり、大量に食べる野菜じゃなくても、家族のみなさんがこれは何?と食卓の話題にしてくれたらいいなと思います。

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(スティッキオ:葉はサラダに、根はバターソテーなどに。)

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(はやとうり:漬物やコンポートにおすすめ)

新しく美味しい野菜作りにチャレンジし続ける

失敗の可能性があっても新しい品種にチャレンジするのは、自分の性格もありますかね。目新しいものが好きで、ものめずらしい野菜に興味を引かれます。

野菜も、1つの品目をとっても今はいろんな種類があります。通常の品種を作りながらも、ちょっと新しい品種も育てたら楽しいかなと思ってやっていて、それが農業を続けるモチベーションにもなっています。これって美味しいのかな?売れるのかな?可愛いからつくっちゃおう。と言う気持ちから新しい野菜作りを始めたりしますが、そんな野菜をみなさんも好きになってくれたらいいなという想いでやっています。

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~ご近所様を味方に~ 体験農業やってます

先代から、小中学生向けに稲作体験授業をやっています。急速に都市化が進むこの地で農地に足を運んでいただき、収穫体験を通じて農業への理解を広めたいと思っています。春はいちご・玉葱、夏はトマト・トウモロコシ、など。お子様がご家族と共に収穫体験に来て、野菜が好きになり食べられるようになったと聞いた時はとても嬉しかったです。収穫時期が終わると次回の企画を考え始めます。お客様を私たちの畑に招くとこも、仕事のモチベーションの1つです。

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味は美味しい規格外いちごで「いちご酢」を考案

私たちのいちごは蜂に受粉をしてもらっているんですが、それが上手くいかないと奇形になって、規格外の出荷が出来ないいちごができるんですね。ただ形はわるくても、味が良いいんですよ。そういうイチゴが、美味しいイチゴなのだけどもったいないなと思い、活用法を考えたのが「いちご酢」です。ジャムだと珍しくないし、ちょっと変わったものを作りたいと思って決めました。

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いちご好きな方に是非試してほしい

今回開発したいちご酢は、ドレッシングメーカーさんと一緒に何度も試作して作りました。低農薬で1つ1つ手で育てた、斉藤農園のいちごを100%使用して作っています。すっきりさっぱり飲めるので、お疲れの回復にも良いと思っています。イチゴが好きな方や、特に女性で、美容・健康・体調に関心のある方に、喜んでいただけるといいなと思います。

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