若い人たちの雇用をつくるために、みかん業界をリードする組織を地元・愛媛で(天晴農園 片岡さん/愛媛県 西予市)

「楽天ラクマ」では、農産物や水産物など食品の生産者や加工業者が活躍できるECの世界を目指して、審査を通過した事業者がラクマへ出店できる「産地直送・こだわり食品」を2022年4月より提供開始しました。本サービスにご出店いただいている、「天晴農園」の片岡星也さんにお話を伺いました。

愛媛の明浜みかんのブランドがなくなる・・・ ピンチをチャンスに変えたい

私たちは元々、親が地元・愛媛の明浜でみかん農家を営んでいました。今は、個人事業主のメンバーが集まっているグループとして、2020年3月に「天晴農園」を立ち上げました。

私は元々、愛媛を離れて土木建築の現場監督をしていました。ある日、地元の広報誌に、今の仲間であるまささんが、地元の産業活性化のためにUターンしてみかん農家になったというインタビューが掲載されていたんです。「ピンチはチャンスだと思って」という言葉に心を打たれて、共感しました。
自分も、家業であるみかん農家を生かして、なんとか地元に貢献したいと思い、愛媛へ戻りました。

愛媛はみかんの産地ですが、若い子は地元に帰ってこない。後継者不足で畑も山も荒れていく。。。そんな状況が続いています。何十年もずっと続いてきた伝統がなくなってしまう・・・明浜みかんのおいしさや地域のすばらしさをPRして、なんとか若い人のUターンを促せないか?

こんな風に考え、同じ想いを持つ仲間たちで集まり、皆で天晴農園を始めました。

これまではJAの共選に出荷していたのですが、高齢化で農家が減っていったため、隣町(玉津)の共選と合併したんです。すると、「明浜みかん」というブランドで売れなくなるので、私たちの町のみかんブランドがなくなってしまいます。
そこで、それなら自分たちで全国に発信しよう!という想いに至り、明浜みかんのブランドを後世に残せるように、自分たちでSNSなどで発信して認知を広げられるように頑張っています。

最近は、20歳くらいの子が帰省した時に僕たちの活動を見てたまたま見かけて、「自分もこっちで一緒に楽しくやりたい」と言ってもらえたのは、すごくうれしかったです。
同世代でも、楽しそうにやっている僕たちのことを見て、「明浜に帰ろうかな」という声がちらほら出てきたんですよ。

みかんづくりに適した環境で、世界に通用する商品を

明浜は、海沿いで南向け、日当たりよし、路上の排水性など、美味しいみかんができる条件がそろっている地域です。また、代々みかん農家をしている家が多く、僕たちの実家もそうでした。おじいちゃんや親から、美味しいみかんづくりを代々教わってきています。マルチ栽培や、液肥を入れたりと、農法にも工夫をしています。

みかんは小さいのが美味しいんです。水分が少なく、濃縮されてるんですね。

また、ジュースやマーマレードなど加工品にして、愛媛県のコンテストや、世界マーマレードアワードの日本大会で受賞をしています。みかんジュースは愛媛県のコンテストで今年銀賞をいただき、ブラッドオレンジのマーマレードは銀賞、いよかんのマーマレードは銅賞をいただきました。味には自信があります!

マーマレードのいよかんは柑橘王道の味です。はるかは苦みがあって大人っぽい味。ブラッドオレンジは2段階で味が変わるんですよ。
ぜひ食べ比べてみたり、ヨーグルトにトッピングしていただいても美味しいです。

若い人たちの雇用をつくるために、業界をリードする会社をつくる

「農業=3K」というネガティブなイメージがあります。ですが僕たちは、むしろ、これから無限の可能性がある、やればやるほど結果が出るのが農業だ、と思うんです。

僕たちで農業の負のイメージを払拭して、楽しいと思ってもらうことで、次世代の担い手を増やしていきたいです。
俗な言い方ですが、いい家に住んで、いい車に乗って、いい服を着て、儲かっていることが目に見えるように頑張っていけば、若い人たちにも「農業っていいな」って思ってもらえるんじゃないかと思うんです。

【プロフィール】


お名前:片岡星也さん(写真右)

地域:愛媛県西予市明浜町

ショップ名:天晴農園

ショップURL: https://fril.jp/shop/8ca2f277f96d326133566dd4e8f681ee

fril.jp

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