小さな養蜂場だからこそ作れる「蜂蜜の味」を全国へ(中嶋養蜂 中嶋さん/静岡県牧之原市)

「楽天ラクマ」では、農産物や水産物など食品の生産者や加工業者が活躍できるECの世界を目指して、審査を通過した事業者がラクマへ出店できる「産地直送・こだわり食品」を2022年4月より提供開始しました。本サービスにご出店いただいている、「中嶋養蜂」の中嶋豊さんにお話を伺いました。

父親が定年後に始めた養蜂をきっかけに、自分も挑戦

元々は、父親が副業で養蜂を始めたのがきっかけでした。私自身は自動車メーカーに勤めていたのですが、父はセカンドライフとして定年後に養蜂を楽しんで事業として大きくしていっていまして。父は、宣伝もせずに、お店に卸したりもせず、知人のお土産から口コミで広がっていって、北海道や九州からも個人のお客様から注文が来ていたんです。
そこで自分は10年前に会社を辞めて、父親とは別々に自分で独立して養蜂を始めました。

小さな養蜂場だからこそ作れる「蜂蜜の味」を全国へ広げたい

はちみつは、蜜蓋が多ければ多いほど濃厚で糖度が高くなります。蜜蓋を切ったり作業の手間は増えるのですが、濃厚な旨みを出すために、「量より質」を大切に、手間暇をかけています。
「非加熱」「無添加」「天然100%」で、一切手を加えずに採れたままをビン詰めしています。

今はキッチンカーもやっていて、蜂蜜とレモネードを売っています。今後ぜひチャレンジしたいのが、スイーツの商品開発です。いつか、蜂蜜のカフェをやりたいという夢もあります。
現在キッチンカーでは試験的にたまにワッフルを焼いて提供しているのですが、スイーツに合ういろんな種類の蜂蜜を選べて、スイーツにかけて楽しむ。そんな遊び心のある蜂蜜カフェをキッチンカーで提供して、全国を回りたいです。

農薬散布により、ミツバチの命と食物連鎖の危機

養蜂業界では、いま農薬が課題になっています。アカシヤ、くろがねもちは農薬が要らないんですが、ミカンは農薬(殺虫剤)が多いんです。
ヘリコプターで空中散布される「ネオニコチノイド」という、田んぼにまくための農薬が大きな問題で、その農薬は、ミツバチをも殺してしまうんですよ。
ミツバチは木々の受粉にも一役買っている役割がありますから、殺虫剤は木の受粉も阻害していることになります。
すると、木々が育たなくなり、フルーツもできなくなります。つまり、食物連鎖が断たれてしまうんですね。

果物農家さんにとって天敵であるカメムシや、果実を食べる虫は死ぬが、受粉を助ける虫まで死んでしまいます。そして、虫にも抗体ができるので、年々農薬が強くなってきており、被害も広がっている現状です。

持続可能な未来のためにも、なんとかこの悪循環を断ち切ることができないか、と強く願っています。

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【プロフィール】


お名前:中嶋豊さん

地域:静岡県牧之原市

ショップ名:中嶋養蜂

ショップURL: https://fril.jp/shop/nakajimayoho

fril.jp

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