栄養価の高いお茶を作り、ブランディングをしていきたい(なかや農園 篠田さん/長野県 下伊那郡 天龍村)

「楽天ラクマ」では、農産物や水産物など食品の生産者や加工業者が活躍できるECの世界を目指して、審査を通過した事業者がラクマへ出店できるサービス「産地直送・こだわり食品」を2022年4月より提供開始しました。本サービスにご出店いただいている、「なかや農園」の篠田大樹さんにお話を伺いました。

太陽の下で、栄養価の高い物を作りたい・・・と脱サラして独立

農学部出身で、以前は商社に勤めていました。28歳で会社をやめて、いま3年と数か月経ちます。

商社マン時代に忙しく働いていた時に、「太陽の下で働きたい。おいしくて栄養価の高い作物を自分で作ってみたい」と強く思うようになったんです。最近は野菜の栄養価が低くなってきていて、サプリを飲んだ方がいいと言われますが、サプリよりも、栄養価の高い野菜を自分で作ってみたい!と思いました。

長野で事業をしている理由は、元々、父の生まれが長野県だったのでそれが所縁です。そこでたまたまお茶が特産品だったのですが、後継者がいない生産者が多い業界で、皆さんご高齢で年金暮らしをしながら生産をしていらっしゃって、採算が合わないから担い手がいないという現状なんですね。そこで、このお茶の事業を自分の力でなんとかブランディングしていきたいな、まだまだ伸びしろがあるはず。と感じたんです。

他社にない商品を増やし、ブランディングを強化

ブランディングのためにやってきたこととしては、商品の差別化として、紅茶作りに挑戦しました。
長野県で紅茶を作ってるのは他に1社しかなく、シングルオリジン(単一農家産)であることと、手摘みで収穫しているのはうちだけです。

また、ほうじ茶や玄米入りほうじ茶も開発して、商品の幅を広げていきました。食品ではないのですが、長野の美しい川、天竜川の青をイメージしたターコイズ色と、お茶の葉のライムグリーンの色でTシャツや手ぬぐいも作っています。

今後はいっそう販路拡大すべく、自分自身で宿泊施設などに緑茶を営業していく予定です。他にも、自分も立ち上げから携わっているパブのようなお店が伊那市に今年の7月にオープンしました。自分も時には店舗に立ってお茶のドリンクの販売も行っていく予定です。

より多くの方に、長野の美味しいお茶を楽しんでもらえるように頑張ります。

お茶づくりに最高の環境、手摘み、有機肥料栽培、浅蒸しのおいしさをお届け

収穫は、一般的には機械を使うのですが、うちではすべて手摘みで行っています。いい茶葉だけを選んで摘めて、不純物が入らないことや、葉っぱが粉々にならないで大きい葉っぱで獲れることもメリットです。手間とお金をかければ不純物などは機械でも取り除くことは可能ですが、多くの人が携わり、思いや手間をかけて昔ながらの人の手で行っている、という温かみを感じていただければ幸いです。
また、うちの農園は川の谷間にあって、平均斜度27度という急斜面に作られてるんです。この傾斜があるために、大型の機械が入れられないので、手間暇かけて管理しています。

また日照時間が短いので、タンニン(苦み成分)が抑えられ、柔らかい葉っぱができます。そして、山あいなので日中の寒暖差が大きいことも、味が良くなる秘訣です。浅蒸しでやっているので、葉っぱがそのままの状態で生き生きしていることも、弊社ならではの特徴です。生命力が残っているのをぜひ感じてもらいたいですね。
深蒸しだと色々な成分が出てきて、濃いにごった緑色になるのですが、浅蒸しは透き通った黄緑色になります。お茶のうまみ、味の成分だけ出てくるんです。そして、農薬不使用、有機肥料栽培で作っているので、出がらしの茶葉をそのまま食べることができるんですよ。ほうれんそうのお浸しみたいな食感で美味しく食べられます。

3種のお茶、それぞれの楽しみ方

紅茶はストレートでもよいし、フルーツを入れると美味しいです。レモンやゆずも合いますし、洋菓子と合わせて飲んでいただくのも合います。緑茶は、浅蒸しならではの色あいや、出がらしの茶葉もぜひ食べてみていただきたいです。農薬不使用の茶葉ですので、安心して食べられます。水出しもおすすめです。ほうじ茶は、ストレートでぜひ召し上がっていただきたいですね。


ラクマ10周年記念コンテスト 参加商品:「冷茶もオススメ!中井侍銘茶・紅茶・ほうじ茶3点セット」(1,880円 税込)

【プロフィール】


お名前:篠田大樹さん

地域:長野県下伊那郡天龍村

ショップ名:なかや農園

ショップURL:https://fril.jp/shop/samurai72
fril.jp

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