ラクマお知らせブログ

フリマアプリ楽天ラクマの公式お知らせブログです。

海藻スイーツを通して「海」の魅力を広めたい(水島さん/神奈川県)

漁師さんとの関わりをきっかけに、海藻を使ったスイーツの製造・販売を始めた水島さん。「昆布クッキー」と「天然ひじきケーキ」が生まれた経緯や製品のこだわり、海への想いをお伺いしました。

貿易のお仕事から、スイーツの世界へキャリアチェンジ

元々は学生時代から海とダイビングが好きだったので、海に関わる仕事がしたくて、船会社で貿易事務のお仕事をしていましたが、現在の仕事に転身するきっかけをくれたのは妹でした。 私の妹は2008年に、一人でお菓子を製造・販売するビジネスで起業をしたんですが、一人で商品を作りながら販売するのは大変なので、お菓子作りも好きな私は妹を手伝うために貿易事務の仕事をやめ、姉妹二人で2015年から「AS muffin」としてスイーツの事業を一緒に営むようになりました。

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スキューバダイビングを楽しむ学生時代の水島さん

魚が大好き、海が大好き。「さかなメデリスト」としての活動が拓いた、新たな道

独立後、スイーツ事業のほかに、魚好きな人々を増やし、海の食育活動を広げる目的で「さかなメデリスト」というプロジェクトを主宰し、ライフワークとして日々活動をしています。この活動では、コミュニティスペースをお借りして魚を愛でて食べる勉強会や、湘南でシラス漁を営む方の直売所を訪問するツアーを企画したりして、魚や海について楽しく学ぶ機会をつくりながら、全国に魚を愛する「さかなメデリスト」の輪が広がっていくことを目指しています。さかなメデリストについてはこちらをご覧ください(外部リンクへ遷移します)。

2019年には、農林水産省の水産庁が推進している「水産女子プロジェクト」の取り組みを知って、自分もメンバーとして参加することにしました。丸の内で開催された「食と農林漁業の祭典~ジャパンハーヴェスト2019」の水産女子プロジェクトブースでは、「魚を愛でるワークショップ」を実施したりして、活動の輪を広げさせていただいています。

さかなメデリストの活動の一環で各地の海を巡っていた際に、漁師さんから「これ、お菓子にできない?」と言って手渡されたのが、海藻(ひじき、昆布、ワカメなど)でした。 「お魚だけでなく、海藻をきっかけに海のことに興味を持っていただくこともできるかもしれない」と思い、商品開発に取り組みました。海藻のことを調べるうちに、地球の温暖化などが原因で天然のひじきが育たなくなっている環境問題についても知ることになりました。そして、生まれたのが、「ぶんこの昆布クッキー」と「天然ひじきのパウンドケーキ」です。

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さかなメデリストとしてイベントを運営する水島さん(写真中央)

昆布養殖で海中のCO2(二酸化炭素)を減らす「ブルーカーボン」の活動

海藻には、海中のCO2を吸収する力があるのをご存じでしょうか?海藻は、水中で光合成を行うことで海水中のCO2を取込み、光合成を行います。藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれた炭素は「ブルーカーボン」と呼ばれており、世界中で様々な取り組みが行われています。地元横浜でも、ブルーカーボンの取組みを行う団体があること知り、初めて手伝いに行ったのが2018年のことです。それ以降、毎年春に行われる養殖昆布の水揚げにボランティアとして、参加しています。

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ブルーカーボンの昆布を採っている様子(写真右が水島さん)
昆布は生長が早く、毎年養殖できるため、植林によるCO2削減より効率が良いと考えられています。その一方、毎年大量に水揚げされる養殖昆布は、使い道が少なく、行き場に困っていました。ブルーカーボンを実施する団体によると、年間約6~7トンが水揚げされ、うどん、昆布ペーストなどの食品に加工されたり、石鹸などの加工品となっているそうです。これらの昆布が余ってしまってはもったいないので、この「ぶんこのこんぶ」(養殖昆布)を使って昆布クッキーを作ることにしました。昆布クッキーを通して、ブルーカーボンのことも知っていただけたら、という想いで、このクッキーをお作りしています。
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水島さんが販売する「昆布クッキー」

天然のひじきがピンチ!!磯焼けの実態を多くの方に知ってほしい

さらに、海の活動を通じて知った環境問題の一つが、海が砂漠化する「磯焼け」という現象です。磯焼けの原因はさまざまなのですが、一般的には、海水温の上昇に伴う諸々の現象が起因していると言われています。この「磯焼け」は年々深刻化していて、天然ひじきの収穫量が減っているのです。

スーパーに行けば簡単に手に入るひじきですが、国産の天然ひじきを食べたことのある日本人は少ないのではないでしょうか?国産の天然ひじきはいま、国内流通量の1割にも満たないと言われています。 そこで、海が砂漠化して海藻が減っている現状を多くの方に知ってもらえるよう、希少な材料を使って「ひじきケーキ」を「限定生産」でお作りしています。 限りある資源だからこそ、大量には作れないのがジレンマでもあるのですが、この事実を多くの方に知っていただくことへの使命を感じながら、貴重な資源を大切に使わせていただき、お客様へとお届けしています。

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年の春に神奈川県葉山町で水揚げされたばかりの天然ヒジキ

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水揚げ後、茹でると一旦鮮やかな緑色になります

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そのまま一晩、鉄釜で蒸茹ですることで漆黒のひじきになります

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天然ひじきで作られた「ひじきケーキ」

お子さんのいる親御さんも安心。子供が食べられる自然派スイーツ

焼き菓子は、国産小麦粉、国産バター、きび砂糖を原材料としています。合成保存料、化学調味料、着色料は使いません。ベーキングパウダーはアルミニウム不使用で、身体に優しい食材を厳選しています。海藻スイーツのほかには、野菜マフィンもお作りしています。どちらも、手作りならではの美味しさを楽しんでいただける焼き菓子です。

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旬の地のお野菜を使った「野菜マフィン」

海に興味を持っていただくきっかけになることを願って、フリマアプリで出店スタート

コロナ禍になる前は、神奈川でマルシェなどに出店し、新しいお客様に試食していただく形で宣伝をしていましたが、イベントが軒並み中止となり、試食ができなくなってしまいました。食べたことのない味のスイーツのおいしさを、オンラインだけでお伝えするのは本当に難しく、苦労しています。

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マルシェに出展し、接客販売をする水島さん

ラクマさんに出店することで、ぜひ新しいお客さまに私たちの味や想いを知っていただきたいと思い、このたび出店させていただきました。もちろん、ラクマさんもオンラインなので、直接試食していただくことは難しいのですが、「お試しセット」のような商品をご提供して、まず一度、味を知っていただく機会をつくっていければと考えています。 そして今後は、「焼き菓子」というジャンルを超えた商品を開発していきたいです。食を通じて海や自然の美しさを守るという想いを大切にしたまま、食べることの価値観を変えるような商品を生み出したい、という夢があります。 今回、ラクマさんで販売することによって、今までに出会ったことのないお客様に出会えたら、こんなにうれしいことはありません。ぜひお客様からのご意見を伺いながら、新しいスイーツ、新しい「食」を作っていきたいです。

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海に興味を持っていただくきっかけになることを願って、商品に同梱しているパンフレット

【プロフィール】

お名前:水島綾子 さん(さかなメデリスト主宰・水産女子プロジェクトメンバー)
地域:神奈川県
ショップ名: お菓子な本屋
ショップURL:https://fril.jp/shop/okashinahonya

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