「儲からない農業」の在り方を変えていきたい、白いちごの農家さん(手島農園 手島さん/佐賀県 唐津市)

「楽天ラクマ」では、農産物や水産物など食品の生産者や加工業者が活躍できるECの世界を目指して、審査を通過した事業者がラクマへ出店できるサービス「産地直送・こだわり食品」を2022年4月より提供開始しました。本サービスにご出店いただいている、「手島農園」の手島靖仁さんにお話を伺いました。

時代の流れを読んでキャリアチェンジし、いちご農家を継ぐ

うちは代々農家で、お休みもなく儲からないので、子供の頃は絶対に同じ仕事をやりたくなかったんです。
なので自分は、農家を継がずに車のパーツ屋さんに勤めていたのですが、35歳くらいの時に、車産業から携帯産業へと時代が移り変わっていくのを目の当たりにしました。その頃、2005年頃に、今のままの仕事ではだめだ、と思い親を継ぐ形で就農することにしたんです。
私の上の子供が、中学1年生の時でした。家族もいましたから、不安もありましたが、「農業を変えたい」という想いもありました。

農業はなぜ儲からないのか?そのからくりを変えたい

今は物価高で、資材はどんどん高くなっていますが、一方で農産物の商品の値段は上がらないんですよ。
農家でない方はあまりご存じないかもしれないのですが、作物が豊作だとしても、買取価格が下がってしまいますので「豊作貧乏」になりますし、不作だとお金にならないというのが、これまでの農業の流通の仕組みです。
そこを何とか変えられたら、と思っています。

農業に新規参入すると国から補助金がもらえるんですが、その補助が打ち切られた時に採算がとれなくなって、撤退していく方が多いんです。今の年配の方々がリタイヤしたら、生産量が追い付かなくなります。

また、九州の農家にとってはさらに苦しいことがあります。
長距離トラックの輸送が、「働き方改革」によって労働時間の制限が厳しくなったことで九州から本州まで商品を届けてくれる便数がなくなってしまい、輸送環境が伴わなくなりました。
たとえ九州から運びたいものがあったとしても、関東から九州へ帰ってくるトラックがないから、往復で物を運べないとトラックの便も出せない。
つまり、私たちの商品を本州に届けられないという問題があるのです。

自分で品種開発したいちごをまるまる使った「いちご酢」

「白い宝石」という品種を自分で作りました。自社サイトでも販売していますが、ロスが出てしまわないよう訳アリ品をラクマで販売しています。

今回ラクマの10周年コンテストでも出させていただいたのは、「白い宝石」を使った加工品、「幻の白いちご 飲むっ酢(R)」です。飲むっ酢は賞味期限が1年もつことも特徴です。
ネットで探すと、他にもいちご酢はありますが、白いちごをまるごと発酵させて、いちごから酢を作っているという商品はかなり珍しいと思います。

お酢ですので、飲むと体がポカポカしてくる感覚があります。
焼肉や、ステーキ、餃子、ハンバーグのドレッシング、ソースとしても使えるんです。酢の効果でお肉も柔らかくなりますよ。もちろんサラダドレッシングにも合います。
また、牛乳に入れると、ヨーグルトのようなとろとろの触感になるので、お子様にもお奨めです。

なかなかスーパーなどでは買えない希少な、白いちごの飲むっ酢で、暑い夏もぜひ元気に乗り越えていただければと思います。

ラクマ10周年記念コンテスト 参加商品:「暑い夏にすっきり!幻の白いちご 農家だから出来た。いちご丸ごと発酵 飲むっ酢」(2,480円 税込)

【プロフィール】


お名前:手島 靖仁さん

地域:佐賀県 唐津市

ショップ名:手島農園

ショップURL: https://fril.jp/shop/shiroihigo

fril.jp

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