「楽天ラクマ」では、農産物や水産物など食品の生産者や加工業者が活躍できるECの世界を目指して、審査を通過した事業者がラクマへ出店できる「産地直送・こだわり食品」を2022年4月より提供開始しました。本サービスにご出店いただいており、農林水産省とラクマがタッグを組んでいる「水産女子プロジェクト」の一員でもある「築地 鮭の店 昭和食品」の佐藤友美子さんにお話を伺いました。
元ライターから、築地の活気に魅了され、アルバイトから魚屋へ転向
私は元々東京出身で、30年以上前になりますが、20代の頃にフリーランスのライターをしていました。当時、タイプを打っていたタイピストに原稿を届けに行く時に、たまたま友人が築地の場外市場に買い物に行くというので、息抜きについて行ったお店が、この鮭専門店「昭和食品」だったんです。
東京出身とはいえ、築地にはあまり足を運んだことがなかったので、その時、築地市場の活気あふれるエネルギーに魅了されてしまいました。ちょうど年末で忙しい時期ということだったので、「私もここで働かせてください!」とお願いしたのが、ここで働くことになったきっかけです。最初はアルバイトからでしたが、7年前に先代から引き継ぎ、社長に就任しました。
ECは5~6年ほど前に始めました。また、農林水産省が推進している「水産女子プロジェクト」にも2021年からメンバーとして加入し、全国の水産女子メンバーとの連携や、セミナー登壇の機会をいただくなど、活用しています。
天然鮭のおいしさを、もっと多くの人に知ってほしい
うちの店の特徴は大きく3つあります。 一つ目は、天然の鮭を提供している点です。 今は、スーパーで出回っている鮭はほとんどが養殖で、天然鮭を食べていただく機会はなかなかありません。 養殖ものは、いつでも一定の品質を保つことができるという利点があります。
天然鮭は環境の問題で不漁が続いていて、安く手に入りやすい魚でなくなってきました。獲れる場所や時期により、天然魚は刻々と変化し、温暖化等の地球環境の変化にも影響を受けますが、魚というのは本来そうしたもので、本当に美味しくて飽きないのが天然物だと思っています。
二つ目は、築地の店舗で一尾ずつ、切っている点です。魚の良し悪しは、切ってみなければ分かりません。当店は、常により良い鮭を探し集め、売った鮭に責任を持ちます。
三つ目は、鮭の事ならなんでもお話しできることです。
お客様のお好みを伺って、今、いちばん美味と思う鮭をお届けします。
塩鮭の食べ方を広げるため、「しゃけこさん」として情報発信
鮭のおいしさや食文化を伝えるために、元ライターというスキルを活かして、書く仕事もしています。築地市場がなくなる時には、「築地 -鮭屋の小僧が見たこと聞いたこと-」(いそっぷ社)という本を、2021年9月には鮭の本「鮭とごはんの組み立て方: 鮭の種類・特徴と切り方、焼き方、料理への展開」(誠文堂新光社)も出版しました。
鮭を知ってもらうには、業界外の人とももっと交流して情報発信していくべきだと考えていますので、自身を「しゃけこ」というキャラクターで情報発信を続けています。私の本やSNSでの発信を見た人にとって、何かのきっかけになれば、と思っています。
今回、お届けする北海道産の時鮭(ときしらず)は、塩鮭の最高峰ともいえる逸品で、若鮭ならではの繊細で上品な味わいが魅力です。 天然鮭ならでは、程よい脂がのっているため、ご飯に炊き込むと昆布出汁との相乗効果で、さらにその旨味が広がり滋味深い仕上がりになります。
ラクマ10周年記念コンテスト 参加商品:「築地セレクト天然鮭の最高峰“北海道産時鮭”炊込みご飯セット(10人分)鮭トバおまけ付」 3,700円(税込)
【プロフィール】
お名前:佐藤友美子さん
地域:東京都中央区築地
ショップ名:築地 鮭の店 昭和食品
ショップURL: https://fril.jp/shop/showasalmon
fril.jp