「楽天ラクマ」では、農産物や水産物など食品の生産者や加工業者が活躍できるECの世界を目指して、審査を通過した事業者がラクマへ出店できるサービス「産地直送・こだわり食品」を2022年4月より提供開始しました。本サービスにご出店いただいている、「園村苺園」の園村竹識さんにお話を伺いました。
子供たちが幸せになる、美味しいいちごを自分で作りたい
私は11年間、コンピュータ関係のエンジニアをしておりましたが、常々「自分が作った作品」と⾔えるものを世に出したいと思っていました。
しかし、世の中なかなか自分の理想通りには行かないもので、やりたいことと現実とのギャップに思い悩む中、いつしか30歳を超えていました。
そんな時に、家族で地元の道の駅に⽴ち寄ったんです。そこには地場で作られたいちごが所狭しと並べられていて、⼦供が「いちごが食べたい！」と⾔い、私たちはそのいちごを買って帰りました。
家に帰って、子供たちと一緒にそのいちごを食べた時、このいちごは本当に美味しいと思いました。子供たちも大喜びでした。
自分もこんないちごが作りたい、と思うようになり、思い切って会社を辞め、2015年に就農しました。
地元でさちのかという品種のいちごを作っている農家さんに弟⼦⼊りしたのちに、園村苺園を開園しました。
美味しさに妥協しない、４つのこだわり
うちのいちごの美味しさの特徴は主に、４つあります。
一つ目は、「完熟」であることです。
通常は農協やスーパーなどを経由してお客様の手に届くため、完熟前に収穫されるのが一般的です。
うちでは、直販でお客様のご自宅へお届けできるため、ぎりぎりまで育てたいちごを収穫し、直接「完熟のさちのか苺」をご提供できます。
二つ目は、栽培農法です。
いちご本来の美味しさを最大限に引き出すために、現在主流の高設栽培ではなく、土耕栽培で育てています。
三つ目は、肥料です。
出汁を使った液肥を開発して使っています。
昆布、しいたけ、鰹節の出汁を使うことによって、「甘み」だけでなく、「旨み」のあるいちごに仕上がっています。
四つ目は品種です。
「さちのか」は、 ビタミンCの含有量が高く、完熟したときの「さちのか」は抜群に美味しいのです。
さまざまな品種のいちごを研究しましたが、完熟の「さちのか」に勝るいちごはありません。
事業を始めてからの苦労と、今後のビジョン
元ITのエンジニアでしたので、EＣサイトやホームページを自分も作れたことは良かったですね。
うちは、卸販売ではなく、基本的にほぼ直販で販売しています。ITスキルのおかげで複数のサービスに出店でき、販路拡大できたことも強みかなと思います。
6～7年かけて、農園を大きくしてきました。最初の2年間はJAに出荷し、その後JAを抜けてECによる自社販売に切り替えました。
ふるさと納税も開始して、4年目からは畑の面積を増やして、近くにハウスを買ったりして増築しています。
大変だったのは、いちごが病気（炭疽病）にかかって、3分の２がダメになった年は資金繰りが本当にきつかったですね。
3～4年目の頃でしたが、保険などにも加入していなかったので収入的にすごく大変でした。
現在の今の一番の悩みは、資材費、肥料代、ハウスの重油代が高騰していることですね。
ここ数か月でかなり値上がりしています。
今後の夢は、まだ店舗（直売所）がないので、近いうちに地元で店舗も持ちたいです。
それから、もう一つの夢は「通年できるいちご狩り」の観光農園を開くことです。
冬場にできるいちご狩りはどこでもありますが、夏場にもやれるようになったらいいなと。
技術開発の課題がありますが、いつか実現させたいです。
「さらぷち苺」の秘伝の食べ方は、ヨーグルトと蜂蜜で
今回、ラクマの10周年記念コンテストではサラサラ苺とコロコロ苺のW食感♪「さらぷち苺」6カップ 練乳付きを出させていただきました。
この商品の個人的な食べ方のおすすめは、「さらぷち苺」にヨーグルトを大きめのスプーン1～2杯分を入れて、はちみつ（私の場合は糖質カットのパルスイート1本分）を入れて混ぜるんです。
さら苺の部分は、フローズンになってとっても美味しいですよ。
私は風呂上りに毎日食べています（笑）。
ぜひ皆さんも、蒸し暑い夏にもぴったりなのでお試しください。
ラクマ10周年記念コンテスト 参加商品：「サラサラ苺とコロコロ苺のW食感♪「さらぷち苺」6カップ 練乳付き」（3,980円 税込）
【プロフィール】
お名前：園村 竹識さん
地域： 熊本県宇土市
ショップ名：園村苺園
ショップURL： https://fril.jp/shop/sonomuraberry
