湯布院の美しい景観を守るために、お米農家に(ゆふいんのめぐみ 佐藤さん/大分県 由布市 湯布院町 )

「楽天ラクマ」では、農産物や水産物など食品の生産者や加工業者が活躍できるECの世界を目指して、審査を通過した事業者がラクマへ出店できるサービス「産地直送・こだわり食品」を2022年4月より提供開始しました。本サービスにご出店いただいている、「ゆふいんのめぐみ」の佐藤孝博さんにお話を伺いました。

湯布院の美しい景観を守るために、セカンドライフとしてお米農家へ

公立中学校で数学の教員をしていて、2019年春に退職しました。
親が農家をしていたので、田畑と山林を引き継ぎました。

土地はたくさんありますが、近隣で農業をされている方が2人しかいなくその方たちもご高齢なので、もしもその2人が農業を続けられなくなったら、この地域で稲作に従事する人がいなくなってしまいます。

水田というのは、放置されてしまうと荒れて環境に悪影響を及ぼします。
水田を維持することによって自然環境を守る意味があるのです。
何とか、この湯布院の景観を守っていくためにも、お米を作り続けていきたいと考えました。

湯布院の恵まれた環境だからこそできる、美味しいお米

湯布院は標高が450m程あり、周囲を山に囲まれた盆地です。
そのため周辺地域よりも気温が低いため5月初旬に田植えが始まります。
寒暖差があるのでお米には甘みがあり、水も豊富で美味しくなり、香りもよいです。

私の作っているお米は、「ゆふいんのめぐみ」として商標登録しているブランド米です。
この地域のお米は、京都の八坂神社の前にある有名な日本料理店にも使っていただいています。

今は苗づくりから無農薬でやっていて、一般的には農薬で種を殺菌するのですが、うちは60℃のお湯で殺菌しています。
農薬の基準は複雑で、地域比という表記があります。
「当地比 20~30%」などという言い方でわかりにくいのですが、今後は完全な無農薬を目指して、雑草と闘いながら、家内と一緒に試行錯誤の日々です。

農家さんが減り、国内産の供給が足らなくなる・・? お米の未来

食の問題がたくさんある中、お米業界に関して言うと、21年産のお米は価格が下落しています。
旅館業などサービス業での消費が減っていることが原因です。
今後、5~10年以内に辞めていく人が増えていくと思います。

おそらく、今後残れるのは大規模農家(法人)のみになるのではないでしょうか。
法人の場合、大量生産のため、おそらく農薬の使用があります。

また、今後は生産量自体が減っていきますので、日本で国内産のお米をまかなえるのかは疑問です。
例えば、畜産の肥料は海外産がほとんどで、日本で自給はできていません。
お米も、同じことになるのではないでしょうか。

安心安全な「食」の確保が、このままでは難しくなっていくのではないかと危惧しています。

農家が減ることで、水田が減ることによる弊害もあります。
豊かな自然は守れなくなっていくでしょう。

本当に美味しい物は、そう安くはできません。
良い物を売って利益を出すことで、次世代の担い手が増えていってほしいです。

ラクマ10周年記念コンテスト 参加商品:「「ゆふいんのめぐみ」 2021年産コシヒカリ白米10パックセット(1パック3合)」(3,000円 税込)

炊飯器で炊いて1日保温した後でも、色も変わらずふっくら美味しい「ゆふいんのめぐみ」。
ぜひ一度お試しください。

【プロフィール】

お名前:佐藤孝博さん

地域:大分県由布市湯布院町

ショップ名:ゆふいんのめぐみ

ショップURL: https://fril.jp/shop/6d86e7a3bb0e44fdc6fd08fcbb6bdcbd

fril.jp

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